◎アルコンがライセンス契約  ポテンシア買収への道開く

PR36735

☆共JBN 外1085(産業、医療)(09・10・26)

【産業担当デスク殿】36735

【ルイビル(米ケンタッキー州)23日PRN=共同JBN】株式非公開のバイオテクノロジー会社で加齢黄斑変性症(AMD)治療用の医薬品を開発しているポテンシア・ファーマスーティカルズ(Potentia Pharmaceuticals)は23日、アルコン(Alcon,Inc.、NYSE:ACL)の全額出資子会社アルコン・リサーチ(Alcon Research, Ltd.)とライセンス・株式買い取りオプション契約を結んだと発表した。この契約はポテンシアのAMD治療用のリード医薬品候補POT-4を開発するライセンスをアルコンに与えるものである。また特定の開発マイルストーンが達成され、アルコンがPOT-4の開発継続を選択した場合は、アルコンがポテンシアの株式を買い取ることができると規定している。

 アルコンは当初ライセンスとオプション権についてポテンシアに前払いをする。また契約はいくつかの治療適応について、複数の臨床上および世界的規制承認のマイルストーンの実現および開発を継続するとのアルコンの決定があれば、ポテンシアの株主に対してそれに基づき将来的に金銭支払いの可能性があると定めている。さらに規制当局から最終的に承認され、商業化された製品すべてについても、ポテンシアの株主に対して売上高に基づく特許権使用料を支払うと定めている。契約の金銭的な条件は明らかにされていない。

 ポテンシアのセドリック・フランソア社長兼CEOは「アルコンはアイケア製品と化合物の臨床開発とマーケティングで実績のあるリーダーである。POT-4を開発して何百万人もの黄斑変性患者に新たな治療オプションを提供するのにこれ以上良い会社は望めない」と語っている。

 POT-4は眼科用に使われる補体阻害剤として初めて臨床段階に入り、委縮型および滲出型のAMDの治療薬としての可能性について開発中である。ポテンシアは滲出型AMD患者を対象としたPOT-4の第1相試験を完了している。この試験はPOT-4の硝子体内注射の安全性と受容性とともに安定性と長期効能のあるデポ剤的特性を判定することを目指した。この研究で研究員たちが観察した注射関連の局所的な悪性事象は最小限で軽度のものだけであり、薬剤自体に関連する深刻な悪性事象はなかった。この研究では、POT-4のデポ剤的特性は450マイクログラム以上の投与で形成され、濃度が高いほど効果は持続することが分かった。

 アルコンのサブリ・マルカビ研究開発担当上級副社長兼最高医療責任者は「一連の科学的事実は網膜疾患の治療における補体阻害剤の可能性を支持している。極めて初期の段階ではあるが、ポテンシアは加齢黄斑変性症の治療向けに初めて補体阻害剤の開発を始め、第2相試験段階にまで来ている。AMD患者の治療というゴールを目指して開発を前進させたい」と語った。

 ▽POT-4について

 POT-4は補体分野の有力な研究者であるペンシルベニア大学のジョン・ランブリス博士が発見した補体阻害剤である。POT-4は補体因子C3を阻害し、補体活性カスケード化を妨げる。補体活性になると、AMD発症に重要な役割を果たすとみられる目の局所的炎症を引き起こす。ポテンシアは滲出型AMD患者を対象にしたPOT-4の第1相試験を完了した。眼科以外の適応症用にPOT-4を基本とする技術に対する権利は、スイスに本社のあるアペリス(Apellis, AG)が保有している。

 ▽AMDについて

 AMDは西欧諸国の高齢者に起きる主要な失明の原因であり、米国だけで1000万人以上がこの病気に罹っている。これら患者の約10%は滲出型のAMDで、90%が委縮型である。滲出型AMDの標準治療法は、主として新生血管の成長と眼底の出血を減らすか反転させるための血管形成阻害剤に頼っている。委縮型AMDに罹る残りの患者を治療するための薬剤は承認されていない。

 ▽アルコンについて

 アルコン社(Alcon,Inc.)は世界で有力なアイケア会社で、2008年の売上高は約63億ドル。65年にわたって眼病業界に先進している同社は目の病気、障害などの症状を治療する医薬品、手術の装置・器具、コンタクトレンズ・ソリューションなどの視力ケア製品を研究、開発、製造、販売している。同社は75カ国で活動しており、180市場で製品を販売している。アルコンの多数株主は世界最大手食品会社ネスレである。アルコンについての詳しい情報は同社ウェブサイト(www.alcon.com)を参照。

 ▽ポテンシアについて

 ポテンシア・ファーマスーティカルズ(Potentia Pharmaceuticals,Inc.)はバイオテクノロジー会社で、眼病に対処する新たな治療法の開発に特化している。ヘルスケア・ベンチャーズとMASAライフ・サイエンス・ベンチャーズがポテンシアへの主要な機関投資家であり、このほかに一連の長期的な個人投資家とケンタッキー・サイエンス・アンド・テクノロジー社が出資している。ポテンシアはルイビル大学が2008年に設立したケンタッキーの生命科学・技術革新センターであるニュクリアスの傘下にある数社の一つである。ウィルマーヘールとフロスト・ブラウン・トッド両社がポテンシアの法律顧問を務めている。

(了)

 

▽問い合わせ先

Doug MacHatton, Vice President

Treasury, Investor and Public Relations

+1-817-551-8974

doug.machatton@alconlabs.com; or

Pascal Deschatelets,

Chief Operating Officer of Potentia Pharmaceuticals, Inc.

+1-502-569-1053

pascal@potentiapharma.com