前年比23%の増益 オンライン取引のサクソ銀行
【コペンハーゲン31日PRN=共同JBN】デンマークのサクソ銀行は31日、2008年営業利益が前年比61%、純利益が同23%増加したと発表した。
2008年はコペンハーゲンを本拠地とするオンライン専門銀行であるサクソ銀行にとって収入と利益の面で新たな記録を樹立した年だった。 営業利益は前年比61%増の25億1800万デンマーククローネ(DKK、3億3800万ユーロ)、EBITDA(金利・税金・償却前利益)は同43%増の6億3100万DKK(8500万ユーロ)に達し、純利益は同23%増の3億3900万DKK(4550万ユーロ)となった。
サクソ銀行共同最高経営責任者(CEO)で共同創設者のキム・フルネ、ラルス・セイヤー・クリステンセンの両氏は共同声明で「われわれは非常に困難な環境を特徴とした年にこうした業績を発表できることを誇りに思う。サクソ銀行のビジネスモデルは有効であることを実証し、われわれはサクソ銀行が将来も成長を続けると確信している」と語った。
2008年はサクソ銀行にとって有意義な変革の年だった。長年にわたり急成長と組織の急拡大を続けてきた同行の経営陣は、これから先の数年に厳しくなりそうな環境の下で成長を持続できる、より良い条件を整えるため同行の強化と合理化に着手することを決断した。
キム・フルネ、ラルス・セイヤー・クリステンセンの両氏は「われわれはサクソ銀行をもっと柔軟性のある組織をベースとした新しい段階に導き、成長を維持すると同時に収益性と効率を確保することを望んでいた。その過程では幾つかの困難な決定を下さなければならなかったが、そうすることは正しかったと時が証明したとわれわれは考えている」と語った。リストラに関連してサクソ銀行は解雇手当に関連する多くの経常外支出を負担した。さらに遊休の土地家屋のコストとその他のリストラ関連コストをカバーするため約1億DKK(1340万ユーロ)を必要経費として計上した。これを調整して税引き前利益は2007年比56%増となり、営業利益の61%増に即したものとなった。
サクソ銀行は収入と利益の持続的成長をサポートするため、同行全体のバリューチェーン(価値連鎖)、商品提供、地理的フットプリントの強化と最適化を目的とした多くのイニシアチブを2008年に推進した。スイス・サクソ銀行立ち上げの後、フランスのホワイトラベル・パートナー、カンビスト(Cambiste)を買収、2008年9月にフランス・サクソ銀行としてスタートした。駐在員事務所もオーストラリアと日本に開設し、今月ミラノにプレゼンスを確立した。その他の新しい事務所が将来このリストに追加されるかもしれない。
富裕層と機関投資家向けのウエルス・マネジメントでサクソ銀行のプレゼンスを確立するという長期戦略の一環として、サクソ銀行は2009年1月にデンマークの株式ブローカー/ウエルス・マネジメント会社シリウスを買収してプライベート・ウエルス・マネジメント(PWM)とアセット・マネジメント(AM)分野も強化した。
最後に、サクソ銀行はこの年にユーロマネー誌や4年連続のFXウィーク誌など主要金融誌から5つの賞を受賞した。これらの賞のほか、プロフィット&ロス誌はベスト・リテール・プラットフォーム賞を2年連続でサクソ銀行に授与した。
サクソ銀行はオンライン取引と投資の専門銀行で伝統的な融資活動は行っていない。しかし、金融市場の不安定さと信頼感の欠如に対応するためサクソ銀行はデンマーク政府の「保証制度」(プライベート・コンティンジェンシー・アソシエーション)に加入することを決めた。この制度には2010年10月までデンマークの民間銀行債務に対する政府保証が含まれる。保証期間2年の間、加盟銀行は配当の支払い、あるいは新たな自社株買い戻し計画を実施しないことが認められる。
キム・フルネ、ラルス・セイヤー・クリステンセン共同最高経営責任者(CEO)の両氏が1992年に設立したサクソ銀行は、投資家がサクソ銀行を通じて直接、あるいは同行のホワイトラベル・パートナーを通じて利用できる、受賞歴のあるオンライン取引プラットフォーム「サクソトレーダー(SaxoTrader)」で有名。サクソ銀行は120以上のホワイトラベル・パートナーを持ち、180カ国余りで数千の顧客を抱えている。
▽サクソ銀行について
サクソ銀行(Saxo Bank)はオンライン取引と投資を専門とする銀行である。同行は有力なオンライン取引プラットフォームの「サクソウェブトレーダー(SaxoWebTrader)」と「サクソトレーダー」を通じてポートフォリオ管理を行うほか、通貨、CFD(証拠金取引)、株式、先物、オプション、その他デリバティブの顧客による取引を可能にする。サクソトレーダーは投資家がサクソ銀行を通じて直接、あるいは同行のグローバルパートナーを通じて利用できる。サクソ銀行の重要な事業領域のひとつに「ホワイトラベリング」がある。これは同行のオンライン取引プラットフォームを他の金融機関やブローカー向けにカスタム化し、商標をつけることを意味する。サクソ銀行は120以上のホワイトラベル・パートナーを有し、180カ国余りで数千の顧客を抱えている。サクソ銀行の本部はコペンハーゲンにあり、英国、フランス、イタリア、スイス、スペイン、シンガポール、オーストラリア、日本にオフィスがある。
(了)